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掲載日:1998.9.26

ドーピングの話  吉里公夫

辻本様いつも楽しくキャフィア通信を拝見させていただいています。送って
いただいたNDR2711がついてからウィルス性腸炎のために入院し、まだ乗
れずにいます。やっと体調も戻って来たところですので、「今週末は!!」と
思っています。

ところで、キャフィア通信343号でドーピングの話が出ていましたが、オ
リンピックまで厳密に、とはいきませんが、何らかの規制は必要ではないか
と思います。 公表されたデータでは無いのですが、以前、オリンピックの
アスリートたちの平均寿命を追跡調査したところ、あまりにも悪い(短命)
だったために公表できなかった事があります。おそらくはそこまで体を酷使
した体は長く持たないのでは無いでしょうか?(何となく、機械と同じじゃ
ないかなと考えています)。

先日、ミュンヘンオリンピック金メダリストの平泳ぎの田口選手(現在は鹿
屋体育大学の先生ですが)とお会いしたのですが、現役時代の面影もなく、
完全な中年体型で、このままいけば、成人病まっしぐらと思ってしまいまし
た。ご本人はもう「泳ぎたくない」とのことで、ほとんど水にも入って無い
そうです。(「燃え尽き症候群」という病名が頭に浮かんできました。)

また、私の学生時代には健診のために旭化成の陸上部の方々がおいでになっ
ていましたが、サラブレッドですが、とても健康体とは言い難い状態の方も
いらっしゃいました。フルマラソンを2時間で走るためにはここまでしなけ
ればならないのか?と考えさせられました。

ランナー達の共通の問題点は貧血、不整脈、高尿酸血症です。ソウルオリン
ピックでマラソンの宮原?(女子選手)が下痢で体調をこわした原因も増血
剤を飲むための水が合わなくて・・・・。とも聞いています。 

運動時の一番の問題点は活性酸素にあります。詳しくはあまりにも専門的す
ぎるので、書きませんが、有酸素運動の欠点だと思います。自分たちのレベ
ルではないから関係ないと考えがちですが、活性酸素は癌や動脈硬化の原因
として注目されている物質の一つだと認識して、テレビや新聞に出たときは
見る事をお勧めします。

もっと身近な話題として、女性のアスリート、ランナーの骨粗鬆症の問題も
考えてほしいのです。女性は生理が規則的な状態が正常です、ところがアス
リートの女性はそうでは無いようです。私の周りの仲間にも聞いてみました
が、ほとんど夏場は生理が無く、冬場に思い出したようにある程度だと言う
のです。以前からアメリカではエアロビクスのインストラクタ-ーの疲労骨
折が問題となり、その原因を調べたところ、生理不順もしくは無月経が原因
と判明しました。それは女性ホルモンのエストロゲンとプロゲステロンの分
泌が障害されるため、無月経となり、その結果、骨のカルシウムが解けだし
て、骨粗鬆症になり、骨折すると言うものです。 本来、粗鬆症は閉経した
年輩の女性の病気だったのですが、それが若い人でも起こる可能性がある
と、学会ではセンセーショナルな話題となりました。その治療法として、ビ
タミンKや女性ホルモンの投与などがありますが、一番良いのは、トレーニ
ングの内容、時間などを考えて、生理を元に戻すのが、一番生理的と思って
います。女性のアスリートには耳の痛い話かもしれませんが、女性の場合、
練習をすればするだけ強くなる訳ではない事を考える必要があるのでは無い
でしょうか?もし、それでも練習を優先する場合は医師(スポーツに理解と
知識のある)と相談すべきだと思います。

自分の体、大事に使えば一生使えますから・・・。
 


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