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ドロップバーについて



キャファではドロップハンドルを使う人が急激に減ってしまい、ほとんどな
くなってしまいました。その理由はTRI-BARという名前で販売している
キャファのオリジナルバーに変える人が多いからです。私も以前は【ドロッ
プハンドルはスポーツバイクの基本】とこだわっていましたが、いつの間に
か遠い昔の話になってしまいました。今ではバーの組み替えをする度にド
ロップバーをゴミ箱に捨てているので、ちょっともったいない気もします
が、時代の流れだと思っています。

すでにお使いの方には説明の必要がありませんが、まだ知らない人のために
箇条書きに説明しましょう。

◆ブレーキがかけやすい
ドロップハンドルのブレーキングではほとんどの人が上からレバーを押さえ
つけるようにかけています。本当はダウンポジション(バーの下を持つ)で
レバーを握らなければなりませんが、腕の短い日本人にはダウンポジション
が遠くて苦しい、あるいは手が小さいのでレバーに指が届かない、あるいは
かかりにくい等の理由のため、上から押さえつけるようにブレーキングする
しかないのです。その点、TRI-BARはいつも指がかかるところにあり、
とっさのブレーキングが可能です。しかもレバーが近いので手の小さな人に
も簡単にかけられます。安全に走れるという安心感は人を大胆します。下り
坂を今までよりかない高いアベレージで走ることが可能になった人も多く、
実は私もその一人です。

◆エクステンションが小さい
ハンドルバーのエクステンションというのはステムのエクステンションと同
じで、進行方向に向かってどのくらい前につきだしているかを言うのです
が、欧米人と比較すると腕の短い日本人には、それ相当の短いバーでなけれ
ばなりません。ところがドロップバーはパイプを曲げて作っていますので、
どうしてもエクステンションが大きくなってしまいます。無理に短くしよう
とすると、ブレーキレバーを付ける場所がなくなってしまい、ダウンポジ
ションでレバーに指が届かないと言う現象が発生してしまうのです。
TRI-BARは普通サイズ、女性用、ジュニア用と3サイズ作って対応してい
るので、どなたにでもあわすことが可能です。特に女性の場合は、ハンドル
バーが遠すぎるために無理なポジションを強制され、力を十分に発揮できな
い場合が多いものです。

実は今日のお話の本題はこれからなのです。今までのは前段で、本論はこれ
からです。

◆スタンダードデザインとアナトミックデザイン
昔からある普通のドロップバーはステムサイドのストレート部分以外は全部
曲線で構成されていますが、アナトミックデザインと称されるものはダウン
ポジションのグリップ部分が単なる曲線ではなく、部分的にストレートに近
いデザインになっています。これはその部分を持つときに持ちやすいように
設計されているためです。こう聞くと良さそうに思いますし、実際に使って
いる人のバーを握ってみると、確かに握りやすいので『これは良い』と思う
のですが、ところが大きな落とし穴が待っているのです。
ハンドルバーの製造工程をある程度理解していただかなければなりません
が、ドロップハンドルの一部にフラットな部分を作ろうとすると、どうして
も作りが大きくなってしまい、エクステンションを小さくできない、次に最
も大切なドロップ/下がりしろが小さくできません。【下がりしろ】という
のはドロップハンドルの一番下のストレート部分と、ステムサイドのスト
レート部分の落差を意味します。つまりアナトミックバーはどうしても大柄
な人専用、あるいは腕の長い人専用といえるのです。
しかもその上、ダウンポジションにフラットを作るとブレーキレバーまでが
遠くなってしまい、さらに使いにくくなってしまいます。
デザイン的なかっこよさは認めますが、実用としてはいかがなものかと思う
次第です。これらを納得して使う人、あるいは手が大きい人、腕の長い人に
は問題ありませんので、くれぐれも誤解のないように。


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