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SCRAP BOOK
新しいDURA ACEについて
シマノの新しいDURA ACE7700シリーズが発売されてかな り日が経ちました。またその間、600ULTEGRAがフルモデルチェンジしてULTEGRA6500シリーズになりました。今まで DURA ACEと600ULTEGRAでは互換性が無く、全部部品を交換しなければグレードアップ出来なかったのですが、今度 の新しいシリーズでは互換性が生まれ、グレードアップしやすくなっています。来年には105も9Sとなって生まれ変わる と言われています。ここらでDURA ACE発売から現在までの途中経過/良かった ところ、悪かったところを報告しておきましょう。
1、操作性
ほとんどすべての操作系が軽く動くようになっており、旧型 のような重く、固い感じはほとんどなく、これは使っていて変わるものではなさそうです。発売当初、操作性が今までと 大幅に変わっていたので、ちょっと素人臭い感じがしましたが、慣れるとそうでもありませんでした。
2、耐久性
使う前から心配だったのがBB/ボトムブラケット(前ギヤの 中心部分のベアリングの入っているところ)です。ベアリングのボールが小さく、しかもかなりのフレーム精度が要求さ れる構造なので、心配していたのですが、やはり耐久性に疑問が残るように思います。キャファで製作したものでは大き な問題になっていませんが、一部の販売店や、選手から耐久性に関する疑問が出ています。異常は音鳴りという現象で表 れますが、その段階ではもう交換するしか手がないようです。
3、強度
軽くなっている分、どうしても旧型より弱くなっています。 直に感じるのはブレーキレバー、ブレーキ本体です。ブレーキレバーは転倒時に地面や他の障害物と直接接触するので、 ゆがんだり、壊れたり、使えなくなるケースが発生しやすいようです。ブレーキ本体はブレーキを掛けた瞬間のたわみを 感じます。これは機能的に問題があるわけではなく、感覚的な慣れだけです。今までのようなカツンと指先に来る当たり が無いだけです。当初フロントディレイラーのガイドプレートがアルミなので心配していましたが、取り越し苦労でした。 滑りにくいのではないかとも思っていましたが、さほどでもないようです。
4、DURA ACEとULTEGRAの差
DURA ACEとULTEGRAは何が違うのですかと多くの方から 訊かれます。操作性、機能性、重量、外見などどれをみても差が無く、どうして値段だけがこうも違うのでしょうか。結 論は<耐久性と確実性の差>と言うことが出来ます。外見はよく似ていても、製造方法や材質が異なるため、価格差は外 見以上に違ってきます。しかも生産する数量が違うので、その価格差は更に大きくなってしまうのです。しかしULTEGRA が今までより格段に良くなり、差は確実に縮まっているように感じます。月に2〜3回しか乗らない貴方ならULTEGRAで 充分でしょう。10年使いたいという貴方ならDURAACEを 選んだ方が長く使えて得でしょう。
5、8段と9段
クロスレシオにせよ、ワイドレシオにせよリヤスプロケット の枚数は多い方が良いに決まっていますが、多くなればなるほど変速調整が微妙になり、ちょっとしたことで音鳴りがし たり、歯飛びしたり・・・と、思っていたのですが、ディレイラーの性能がアップして、その心配は無用となりました。 新品の時、ややじゃらつき感がありますが、すぐに慣れます。よく私は遅いから9段なんか必要ないという方がいらっしゃ いますが、遅い人こそ9段の方が楽に走れるので、投資効果が大きいと思います。今回の伊是名はULTEGRAの9段で臨み ましたが、小さなアップダウンによく対応してくれ、助かりました。コースに合わせてややクロス気味のスプロケットを 選択したことも結果的に足に余裕を残せた理由だろうと思います。
6、トリプルギヤ
数年前からアメリカではロードレーサーにトリプルギヤ(前 ギヤが3枚、52x42x32、50x40x30など)を使う人がふえてきました。ずっと昔は前のギヤが3〜4枚(何と4枚です) が当たり前でしたが、イタリアのCAMPAGNOLO、日本のSUNTOUR、SHIMANOが純ロード仕様の部品を全面に打ち出 したこと(が主たる原因かどうかは知りませんが)で、いつのまにか2枚が当たり前になってしまいました。またその歯 数も52X42、53X39とかなり実力のある選手でないと使いきれない大きなギヤを入門用のバイクにまで使うことが普通に なってしまい、私達は不当に坂道で喘がなくてはならないことになってしまったのです。ところがマウンテンバイクの普 及に伴い、<ロードだけが何故こんなにしんどいの?>という素朴な疑問を持つ人が、マウンテンバイクのパーツをロー ドに使い始めたのです。その動きがメーカーを動かし、CAMPAGNOLO、SHIMANO両社とも3枚ギヤの生産を始めた のです。しかし日本では<人より楽をしてはいけない>という古い教えが災いし、なかなか普及しません。中には3枚ギ ヤは恥ずかしいと思う人も多く、結局バイクに乗るのはしんどいと、嫌われてしまうのです。TREKはこの3枚ギヤ対応の OCLV(5220)を輸入しないといっています。理由は明白、売れないからだそうです。私が使っていることもあるのですが、 ULTEGRAの3枚ギヤ/トリプルは非常に使いやすく、体にも優しいのでお勧めします。特に舞鶴、珠洲の大会では威力を 発揮するでしょう。