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ニッセキの新製品MB26のデーター

TJの読者プレゼントに突然写真入りで紹介されたので驚かれた方もいらっ
しゃると思いますが、あの製品が今春日本石油から発売されるMB26/MAT
BLACKです。名前の通り外観は精悍な黒の艶消しになっており、今までの
ニッセキのイメージとはかなり違います。1月発売は26インチだけです
が、追って27インチもすぐに発売される予定です。

外観だけではなく、今までの製品との最も大きな違いは、ミッドビームが無
くなり、普通の構造のインサイドニップル方式になったことです。外型は今
までと同じものを利用しているため同じ形状ですが、見えない中の構造は全
く変わっているのです。しかもスポークの出口/リムへの出入り口が車輪の
回転方向に一列に並んでいるので、空力的にも有利になっています。スポー
クは今までの18本から12本へ、後輪は24本から12/16本へ大幅に少なく
なっています。これによって空気抵抗は大幅に少なくなり、走りを軽くして
います。

キャファでテスト中の車輪をご覧になった方も多いと思いますが、昨年の夏
以来テストを続けていますが、非常によい感触を得ています。特に今までの
エアロホイルに共通した欠点/縦剛性が高すぎて衝撃吸収性も低い、という
欠点がかなり緩和されていること、しかも重要なポイントの一つである横剛
性の高さをより高めていることなど、推奨すべき点が多々あります。

唯一の心配点は、縦剛性が小さくなると、スポークにかかる加重が大きくな
るので、12‾16本と少なくなったスポークで耐えられるかどうか、という
点です。少なくともテスト中にスポーク折れは発生していませんが、海外の
CAMPAGNOLO、MAVICの27インチ/700Cではスポーク折れが頻発して
いるという情報もあるので、特に組立の技術が求められるのではないかと考
えています。

ニッセキは、12Hは26インチにだけ採用、27インチ/700Cは最小16Hと
しています。これは日本石油の開発陣がスポークの強度と組立のばらつき、
あるいは使用中にテンションがばらつく可能性があることを懸念しているか
らではないでしょうか。

リム単体価格は¥52,000、使用可能なハブはDURA-ACE、NISSEKIなどで
す。キャファでは発売記念特価を設定して発売中ですが、無用な誤解をさけ
るため通信上で価格を発表するのは控えたいと思います。最近、こちらのリ
ストにお名前のない人から、<読んでいます>というメッセージをいただく
こともあります。その中になぜか販売店さんからのものもあったりするの
で、伏せておいた方が無難ということでお許しください。

◆以下は日本石油(株)中央技術研究所の佐藤さんからのメッセージです。
佐藤さんは、いつも通信を隅から隅まで読んでいただいている熱心なキャ
ファ通信ファンであるとともに、いつも本当のことをいってくれる我々の良
きアドバイザーです。

◆以下原文のまま
大変遅くなりましたが、題記につきましてようやくデータがとれましたので
報告いたします。下記のようにNDR2611に比べ横剛性が約15%アップ、
縦剛性は15%ダウンという結果です。私が予想していたよりかなり良い結
果となりました。(NDR2611が売れなくなるのも困りますが---)この性
能であれば十分他社品と競争できるものと確信しております。今年はこのM
Bシリーズを中心に拡販を考えております。

ディープリムホイールの剛性比較(26")
          完組重量(g) 横剛性  縦剛性   備考
ZIPP400          630     3.1  135  18H
CORIMA DR       620     3.5   185  18H
CAMPAGNOLO SHAMAL 794     5.3   294  16H
アラヤ SA230 640 3.4 217 18H
NISSEKI NDR2611 590 3.8 161 18H
NISSEKI MB26 580 4.4 139 12H

◆追加説明
MB26の剛性データの件は、説明が不足しておりました。剛性の測定方法
は、縦剛性,横剛性共に、ハブをフォークに取り付けた状態と同様に固定し
て測定します。(もちろん剛体に近い強固なフォーク状の治具でたわみは無
視できるものです。)そして、縦剛性はリムの縦方向に、横剛性はリムの横
方向に荷重を掛けて、荷重/変位曲線を取り、単位変位量当たり荷重を剛性
としております。従って、強いて言えば単位は kgf/mmとなるのでしょう
か。即ち数字が大きい程剛性が高いということです。例えば、横剛性=3.1
というのは、1mmたわむのに3.1kgf の荷重が必要ということです。とい
うことでデータは利用していただければ幸いです。


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