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SCRAP BOOK
ZIPP340の耐熱性
先日お伝えしたZIPP MID-V 340の熱による異常変形について詳しい分析
を専門家にお願いしたところ、非常にショッキングな結果が出てまいりまし
たので公表します。
結果から申し上げますと、熱に弱いことは間違いなく、長い下り坂、炎天下
での使用には十分な注意が必要です。ブレーキをかけっぱなしで下る、炎天
下に放り出しておく、密室となった自動車内に放置しない・・・など熱には
十分注意していただかなければならないことがはっきりしました。これはガ
ラス繊維を使用しているために発生したトラブルではなく、低温硬化樹脂に
主たる原因があったことがはっきりいたしましたので、前言を訂正いたしま
す。
昨年まで2年間、この商品を輸入しておりました者として、また販売店とし
て売ってまいりました責任を感じざるを得ません。この製品の取り扱いを中
止し、購入していただいた方へは取り扱いを十分に注意していただくように
案内を送るつもりにしております。
以下、専門家からの説明です。(なお希望者へは写真を送ります)
◆以下原文のまま
お送りいただきましたZIPP340の耐熱性を測らせていただきました。ガラ
ス転移点(Tg)を測定した結果、明らかなTgは得られませんでした。
これは、低温硬化樹脂を使用したときに特に良く見られる現象です。これは
低温硬化樹脂を使用し成形サイクルを上げて生産性を向上させたものと推定
されます。さらに低温硬化樹脂を使えば、樹脂製の安価な型を使用すること
も可能となります。
低温硬化樹脂は耐熱性が極めて低く、おそらく50℃を越えると軟化を始
め、80℃を越えるとまともに強度を発現出来ないでしょう。さらに 100℃
を越えると外力による形状保持ができなくなります。
実際に100℃に加熱し、手で力を加えたところ見事にリム全体が曲がってし
まいました。(添付写真参照)今回はブレーキシュー当たり面の局部的な問
題ですので大事には至りませんでしたが、夏場炎天下に放置した場合、黒い
外観であるため100℃近くの温度に達することも考えられます。その場合ま
ず、スポークテンションにより自然に破壊する可能性があります。またス
ポークテンションに耐えたとすれば、走行中にリムが潰れてしまう可能性が
あります。